2006年11月29日

“至高の民宿"がなんと1泊2食付き5800円!

島牧村の民宿みなと(島牧村字港62 TEL0136-76-7410)

前回は究極のオーベルジュでしたが、今回は“至高の民宿”と参りましょう。
ここは、民宿というスタイルの宿泊施設の概念を根こそぎでんぐり返してくれます。まるで「放浪記」の森光子のように。

みなさんは民宿と聞くと、木造のボロ家を連想しませんか?孫の写真がべたべた貼られたタンスの置いてあるごちゃついた居間で、客の前でも好き勝手な日常会話をぶちかます家族と一緒にメシを食わされるうざったい宿だと思ってませんか?
否定しません。そーゆー民宿が驚くほど多いのは事実です。

ところが、ここ「民宿みなと」は違います。
目の前が日本海という典型的な海の宿なのに、まず建物がきれい!
といってもビカビカした新しい宿だというのではなく、隅々まで掃除が行き届いていて、清潔で、気持ちがいいのです。天井が高くて明るいのです。
おかみさんとその家族の応対が気持ちいいのです。
はっきりと「宿」というものがどういうものかを自覚しているのです。
悲しいかな、こういう民宿はきわめて珍しい存在だと言わざるを得ません。

そして客室の広さにも驚かされます。一人旅でも、広々とした素敵な部屋に泊めてくれます。
「お客さんを狭い部屋に詰め込みたくない」、
「あまりたくさんお客を泊めると、サービスが行き届かなくなる」
というおかみのモットーが反映されてるわけです。

で、海の宿ですから食事がまたうれしい。文字通り目の前の海で獲れたものが食卓に出てくる。
そのときの漁次第で、なにげなく前浜ものの毛ガニやアワビ、ウニ、エビが出てくる。土木作業で長期滞在しているお客がアワビの水貝にびびって「わあっ」なんて驚いたりしている。
そんな高級食材でなくても、鮮度と扱い方が違うので、普通に獲れる魚の煮付けや焼物がまたうまい。

これで1泊2食5,800円夢のようなお宿ですな。

寿都や島牧のほかの宿でひどい目に遭った人たちが、次々とやってきては二度とよそに行かなくなるという伝説の民宿でもありまして、1年前から予約を入れる人もいるくらいなので、泊まるのなら早めにTELを。 (もやしもん)
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2006年11月13日

ついに究極の宿にであった〜

洞爺湖町のフェニックス洞爺クラブ(洞爺湖町洞爺町307-1 0142-87-2781)

 今回は、いわゆる“私にとっての究極の宿”をご紹介します。今まで泊まった中でも最高の宿、それが「フェニックス洞爺クラブ」。ここはホテルというよりオーベルジュなので、料理に関心がない、フランス料理が嫌い、食えりゃいいべや、というタイプのすっとこどっこいには絶っっっっっ対に泊まってほしくないです。とにかく料理がうまい!そんじょそこいらのフランス料理専門店が裸足で逃げていくほどうまい!洞爺の素材をきちんと使っていて、そこになんの無理もない。妙にごてごてした飾りつけでごまかすこともしない。シンプルで大胆に見えるが、繊細に調理されていることがわかる。素直にうまい。しかもボリュームがある。ここで焼いてくれるパン(出来合いなど使わないのである)がまたうまくて、ついおかわりしてしまったために、コースが終わってもなかなか席から立ち上がれないという醜態をさらしてしまいました。
 ここには、かのザ・ウィンザーホテル洞爺がオープン準備中、フランスから招いた総料理長(ひと口食べて料理が気に入らないと店を出ていってしまうというフランス版カイバラユーザンのような人)が料理の味に感激して連泊し、シェフの腕をほめたたえたという伝説が残っています。
 さて、気に入ったのは料理だけではありません。客室がまた見事! 天井が高い! 広い! きれい! 全室、窓から洞爺湖が一望できる! おおっ、バスルームも広い! しかも、ここは客室数が12しかなく、当然、宿泊客も少ないので、建物内のどこで何をしていても静かで落ち着けるんですね。オーベルジュなので、大声で携帯をかけるバカや走り回るクソガキもいない。ほとんど別世界です。
 温泉ではないが男女別の美しい浴場もあり、これまたすいているので落ち着いて入れます。洗い場の場所取りをする恥知らずの中年もいません。
 館内にはいたるところに抽象画がかかっていて、白を貴重とした家具類はすべて輸入品。屋内には温水プールにビリヤードルームにバー、屋外にはテニスコート。「欧米かっ!?」
 そして、最も特筆大書しておきたいのは宿泊費の安さ。なんと1泊2食で1万500円から。とても信じられない。一番高いプランでも1万5750円。はっきり言って採算度外視もはなはだしい。それもそのはず、このオーベルジュ、もともとはあのセイコーマートさんの保養施設で、言ってみれば会長さんのご厚意でこの値段。そう、勘のいい人は気づいたでしょう。宿名のフェニックスとは、セイコーマートさんのシンボルマークから取ったものなんですな。会長さん、ありがとう!  (もやしもん)

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2006年11月01日

えりも町で妖怪出現!

えりも町の田中旅館(えりも町本町315)

 今から数年前、えりも町で常宿にしていた旅館が満室で予約が取れず、前知識ゼロで泊まったのがここです。
 えりもでは有名な宿だと聞きましたが、なるほど、これは一度行ったら二度と忘れられない宿だと実感する場面に遭遇しました。
 食堂に行って夕食を食べようとすると、宿のオーナーらしきじいさんがツカツカと観光客のテーブルに歩み寄り、宿の自慢話を長々と始めました。別に訊いてもいないのに、身ぶりを交えて、いかにうちの宿がすばらしいか、いかに由緒正しいかを観光客たちが辟易しているのにも気づかず、朗々とまくし立てるのです。肝心の料理は、味も量もまあまあでしたが、すっかり食欲が失せてしまいました。
 食事が終わって、窓に網戸(私のこだわりなんです)すらついていないボロ部屋に戻り、しばらくしてトイレに行こうと廊下に出てみると(もちろんトイレは共同です)、オーナーのじいさんがぶつぶつと、しかしはっきりと聞こえるほどのボリュームの声で、「なんだ、つけっぱなしにして!もったいない、もったいない!」と言いながら、廊下や踊り場、ロビーの照明を次々と消して歩いているのです。(まだ夕食が終わったばかりなのに!)
 その不気味な様子は、ほとんど“妖怪あかり消しじじい”でした。
 気分を変えて、風呂にでも行こうと思い立ち、じじいに真っ暗にされた廊下を歩いて大浴場に行きました。天然温泉ではなく、広いだけのごく普通の風呂でした。湯から上がって服を着ようとすると、出た!妖怪あかり消しじじい!ものすごく険悪な顔つきで、脱衣場にまだ客がいるのに、目の前に私がいるのに、「なんでつけっぱなしにしてるんだ!もったいない、もったいない!」と大声でつぶやき、大浴場と脱衣場の照明をバチバチーン!と立て続けにリズミカルに消し、真っ暗になった中、ざまあみろと言わんばかりの横柄きわまる態度で出て行きました。
 さすがに頭に来た私は、大浴場のありとあらゆる照明を全部つけなおし、部屋に帰る途中の廊下、階段、踊り場、すべての照明をつけなおしてやりました。ざまあみろ。 (もやしもん)

posted by elly at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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