2006年11月01日

えりも町で妖怪出現!

えりも町の田中旅館(えりも町本町315)

 今から数年前、えりも町で常宿にしていた旅館が満室で予約が取れず、前知識ゼロで泊まったのがここです。
 えりもでは有名な宿だと聞きましたが、なるほど、これは一度行ったら二度と忘れられない宿だと実感する場面に遭遇しました。
 食堂に行って夕食を食べようとすると、宿のオーナーらしきじいさんがツカツカと観光客のテーブルに歩み寄り、宿の自慢話を長々と始めました。別に訊いてもいないのに、身ぶりを交えて、いかにうちの宿がすばらしいか、いかに由緒正しいかを観光客たちが辟易しているのにも気づかず、朗々とまくし立てるのです。肝心の料理は、味も量もまあまあでしたが、すっかり食欲が失せてしまいました。
 食事が終わって、窓に網戸(私のこだわりなんです)すらついていないボロ部屋に戻り、しばらくしてトイレに行こうと廊下に出てみると(もちろんトイレは共同です)、オーナーのじいさんがぶつぶつと、しかしはっきりと聞こえるほどのボリュームの声で、「なんだ、つけっぱなしにして!もったいない、もったいない!」と言いながら、廊下や踊り場、ロビーの照明を次々と消して歩いているのです。(まだ夕食が終わったばかりなのに!)
 その不気味な様子は、ほとんど“妖怪あかり消しじじい”でした。
 気分を変えて、風呂にでも行こうと思い立ち、じじいに真っ暗にされた廊下を歩いて大浴場に行きました。天然温泉ではなく、広いだけのごく普通の風呂でした。湯から上がって服を着ようとすると、出た!妖怪あかり消しじじい!ものすごく険悪な顔つきで、脱衣場にまだ客がいるのに、目の前に私がいるのに、「なんでつけっぱなしにしてるんだ!もったいない、もったいない!」と大声でつぶやき、大浴場と脱衣場の照明をバチバチーン!と立て続けにリズミカルに消し、真っ暗になった中、ざまあみろと言わんばかりの横柄きわまる態度で出て行きました。
 さすがに頭に来た私は、大浴場のありとあらゆる照明を全部つけなおし、部屋に帰る途中の廊下、階段、踊り場、すべての照明をつけなおしてやりました。ざまあみろ。 (もやしもん)

posted by elly at 09:50| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月14日

ビジネスホテルで関西料理にご満悦!

北見市のホテルバルコン(北見市北5西5 TEL 0157-24-7968)

今回はいい宿です。といっても、以前にも書いたように、“私にとって”のいい宿なので、泊まってみてお気に召さなくても悪しからず。
まず断わっておきたいのは、このホテル、とにかく古い。客室に入ると、いまどき、窓枠が木製なのにビビります(失礼)。ついでに、浴室のドア枠も木製です。窓からの眺めも決していいとは言えず、そこかしこにうらぶれた雰囲気が漂います(またもや失礼)。しかし、確かに古いものの、部屋の掃除は行き届いていますし、夏は冷房もちゃんと入りますし、驚くべきことにインターネットも無料接続できます(かさねがさね失礼)。フロントの従業員の人たちの応対もしっかりしていて親切で、非常に感じがいいです。駅から近いのに環境は静か。屋内駐車場もあって、雨の日などは、濡れずにホテルに入れるのもグッド。そして、1階のレストランが、雰囲気や内装こそ大衆食堂ですが、味は一流。というより、店のイメージとかなりギャップがあるというか、ふつうの日替わり定食でも、味付けや盛り付け、ちょっとした工夫などが京風、もしくは関西風で、およそ大衆料理の体裁ではないんですね。むしろ、せっかくの上品な一皿に「なんだ、味しねえべや」などとぬかして醤油をドバッとぶっかけているガサツな客のほうに腹が立ってしまいます。しかし、つくづく宿も人間も見かけじゃわかりませんねー。  (もやしもん)

posted by elly at 09:26| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月29日

ビジネスマンの悲哀・・・またっあたった!

旭川市のオリエントホテル(旭川市4条通4丁目左8)

さあ、お待ちかねの“ひどい宿”です。
今回の「オリエントホテル」、ここもすごい!まず廃ビルのような外観と看板にへこみます。ホテル前に立ったとき、予約したことを後悔しはじめます。フロントが薄暗く、エレベーターに乗ろうと思って廊下に出ると、これまた暗い。突き当たりに、なにやら電球の切れかけた小さな看板が見えたので、恐る恐る近寄ってみると、「地下大浴場」という文字が不気味に浮かび上がり、全身の血が音を立てて引きました。
エレベーターを降りると、上の階の廊下もまた暗い。急いで客室に入ると、思わず息を呑みました。「なんだ、ここは?」誇張ではありません。本当に口からこの言葉が漏れてきました。暗いのは予想してましたが、この陰気くさい沈んだ色のクロスはなんなのでしょう。壁ににじんだ、泣き叫ぶ人間の顔にしか見えない奇怪なシミはどうしてできたのでしょう。カーペットの中央に見える黒ずんだシミも、なにやら血だまりの痕に見えてきました。窓の近くから伸びて壁を這っているぶっとい配管(しかもミイラのように汚い布が巻きつけてある)はなにかのユーモアなのかもしれません。
気を取り直して風呂にでも入ろうと、一歩浴室に入ったとたん、すさまじい異臭が鼻をつきました。床が!床が変色している!いったいなんの汚れだ?なんの臭いなんだ?さしもの私も、入浴をあきらめて寝ることにしましたが、まるでホラー映画の撮影現場のような雰囲気に圧倒され、ウイスキーで前後不覚に酔いつぶれるまでとても明かりを消す気になれませんでした。(もやしもん)
posted by elly at 18:53| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月25日

6000円でこんなに満足・新鮮な魚貝・暖かい応対=全部まる!

桧山荘(江差町陣屋町308-7 TEL0139-52-0444)

 今回はいい宿の紹介です。この桧山荘は、江差・松前方面に出張に行ったとき、必ず泊まるところです。一般にはあまり知られていません。なぜかというと、道職員の宿泊施設なんですね、これが。でも心配ご無用(表現が古い)。ちゃんと一般客も泊まれます。
 建物はそれほど大きくないんですが、こざっぱりしていて品のいい2階建てで、従業員の人たちは感じがよく、女性でも安心して泊まれます。客室の並ぶ2階に上がると廊下も広く、客室もそこらのビジネスホテルが土下座して謝りそうなほどきれいで広い上に、全室バス・トイレ付き!国道から離れた高台にあって、しかも部屋数が少ないので、とても静かで落ち着けます。
 で、ここの一番の魅力は、なんと言っても食事のよさ。清潔で明るい食堂で出される夕食は、旬の魚やツブ、イカなど、海のものを上手に工夫して使っていて、うれしくなってしまいます。味付けもなかなか上品で、これで1泊2食6000円とは驚き桃の木(ますます古い)。
 結局、宿の魅力は、
   一に スタッフの対応、
   二に 食事の良さ、
   三に 部屋の清潔感、
これですな。あとはふところ具合とどう折り合いをつけるかってことで。(もやしもん)

posted by elly at 11:29| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月31日

ビジネスマンのぐち・・めげないで良い宿をみつけよう

北見市の「冨士センターホテル」(北見市山下町2-8  TEL 0157-23-2155)

前もって断わっておきますが、このホテルは今年廃業しました。つぶれるのも道理、それはそれはスゴイ宿でした。私はおととし泊まったのですが、今となっては“貴重な体験”をしたわけです。
 まずロビーからしてひどくレトロというか、昭和30〜40年代のような、ホテルというよりもどこかの炭鉱が持っていた保養施設のような、暗く、うらぶれた雰囲気が充満していました。客室に入ると、暗く、ボロく、汚く、指名手配犯が潜伏するにはうってつけのマイナーさに押しつぶされ、「おれはこんなところで何をしているんだ?」と自問自答したくなります。部屋の隅はなぜかむりやりL字型になっていて、そこにみすぼらしいベッドが押し込まれています。横になって明かりを消すと、不覚にも涙がこみ上げてきます。
 さあ、こんなことでめげていてはいけない。すてきな夕食のことをお話しせねばなりません。中途半端に薄暗い妙な色彩の食堂には、すでに冷たいオカズたちが並んでいます。うれしくて膝から力が抜けていきます。いったいいつから待っていてくれたのでしょうか?
 ロビーのソファに座ってヤニをまき散らしているおかみ(?)に声をかけると、面倒くさそうに夕食の支度をしてくれます。ものすごい色をした鶏肉の和え物を飲み込んだとき、明日のわが身を思いました。べっちゃりと変形したシューマイを噛んだとき、なんとも形容しがたいイヤな歯ごたえとともに、口の中いっぱいに不快なくさい汁が充満しました。悪夢でした。これはもはや、まずいうまいの次元でさえなく、純粋に安全性の問題なのだということに気づき、黄色っぽく変色した飯を得体の知れない実の入った味噌汁で流し込み、大急ぎで部屋に戻って胃腸薬を飲みました。
 今まで泊まった宿の中でもワースト3に入る宿でしたが、ここまですごいと逆に笑ってしまうのはなぜでしょう? (もやしもん)
posted by elly at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月29日

ビジネスには最適・・登別のホテル平安

登別市の「ホテル平安」(登別市中央5-1-1 TEL0143-88-0331)

 登別市内といっても、温泉街から国道を室蘭方面にしばらく走ったところにある幌別という小さな町にあります。ビジネスで利用するにはなかなかいい宿で、個人的にけっこう気に入っています。
 外観は古いけれど、屋内駐車場が完備されていて雨や雪の日にも濡れずに建物に入れるのがうれしく、ロビーに入ると意外ときれいで落ち着いています。従業員の応対も親切で気持ちがいいです。客室も広くて使いやすく、バス・トイレ・冷暖房つき。カーテンの代わりに木製の引き戸で日光を遮る珍しい窓で、最初は面食らうけれど、外光をほぼ完全にシャットアウトできるので、夏の朝などは意外と重宝します(海辺の宿などで、窓にうっすいカーテンしかない部屋に泊まってみなさい。朝の4時から部屋が明るくなり、5時からまぶしいわクソ暑いわ……)。
 唯一の欠点が食事。食材の選び方も、味付けそのものも今ひとつ……というか、はっきりいってマズイ!ここに泊まって夕食は外で、というのがベストですが、近くに気のきいた店が少ないのが悩みの種。
 ちなみに、私は宿泊先の部屋については、掃除さえしてあれば、カーペットに少しくらい染みがあろうが壁の隅のクロスがはがれていようが、大して気にならないタチです。したがって、このブログを読んで「実際にその宿に泊まってみたら、客室が汚くて頭に来た」などとクレームをつけてきても知ったことじゃありません。  (もやしもん)
posted by elly at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月18日

ビジネスホテルとしても大満足なマルエー温泉温泉!

ホテルマルエー温泉(中標津町西1条北3丁目 0153-73-3815)

 中標津町の市街地にあって、空港からも近く、なかなか予約がとれない人気宿です。
 大浴場はこのあたりでも評判の天然温泉で、泉質はリウマチや糖尿病、婦人病などに効能がある含硫黄ナトリウム−塩化物泉。客室はシングルでも十分な広さがあって、バス・トイレつき。夏でも比較的涼しい地区なのに、窓にはちゃんと網戸が入っていて(網戸のないビジネスホテルがあったのだ)、なおかつ冷房まで入っているのが何ともうれしい限り。
 加えてここは食事がすばらしいんですね。部屋食ではありませんが、1階の食堂で朝夕ともバイキング方式。それも、どこかの観光ホテルみたいにごてごてした料理を並べるのではなく、野菜のてんぷらやおひたし、焼き魚、ギョーザ、麻婆豆腐、サラダ、揚げ物など、ほっとする家庭的な味付けのメニューがたっぷりと揃っていて、外食続きで栄養の偏りがちなビジネスマンにはたまらない魅力です。 
 しかもここの料理は、女将さんのポリシーで化学調味料などは使わず、野菜は無農薬、牛乳は地元でしぼった低温殺菌牛乳と、いいことずくめ。毎日ちょっとずつメニューが変わりますが、いつも置いてある定番のカレーもなかなかウマイ。気取ったレストラン風ではなく、手間隙かけた家庭のカレーという感じがなつかしく、ついつい「食前食後にカレー」という暴挙に走ってしまいます。
 たった一つ難を言えば、バイキング方式で料理を並べるには食堂が狭すぎ、しかも夕食時にはそこで酒を呑みだす連中もいるため、一人で行くとあまり落ち着いて食事ができません。  (もやしもん)

posted by elly at 18:27| Comment(0) | TrackBack(1) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月02日

釧路の出張は名宿で大満足!・・すべて○!!

 釧路市の「ビジネスホテルゆうやけ」。(釧路市弊舞町1-1 TEL0154-41-5674)

 釧路駅から北大通りをまっすぐ進み、幣舞橋をわたってロータリーを抜けて坂を上り、最初の交差点を左折。道なりに進んで左手にNHKの建物が見えたら、そのすぐ隣の小路(看板あり)を入ってすぐのところにあります。
 少し前まではビジネス旅館と名乗っていて、見かけもふつうの住宅のように見えます。ところがこれがなかなかどうして、知る人ぞ知る名宿。どこがそんなにいいのかというと……まず部屋が広くて気持ちがいい!畳敷きだけれどバス・トイレつき!建物が高台にあるので、環境は静かだし、かなり大きな窓から釧路川を見下ろす夜景が雰囲気満点!オーナーの人柄もマル!
 しかも食事がいい!味もいいし、魚料理に肉料理、釧路ならではの新鮮な刺身にデザートまでつく文句なしのボリューム!連泊すると体重アップは必至!おまけに朝夕ともに部屋食!朝食もうまいし、何より目覚めのモーニングコーヒーまで淹れて部屋まで持ってきてくれる至れり尽せり!これで6300円!なんてこった!
 はっきり言って、長年、北海道内を出張して泊まりまくってきたビジネス宿の中でもトップクラスだと思います。
 常連客で満室になっていることが多いので、泊まってみたい人はけっこう早めに予約することをおすすめします。(空きがないと、数少ないアウトバスの部屋になってしまう可能性もあり)。   (やっと○に当たったビジネスマン)

posted by elly at 15:23| Comment(1) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月22日

ビジネスホテル編・虫さされの夜

 出張で宿泊した稚内市の「チコウホテル」は、今まで泊まった宿の中でもワースト3にランクされるひどさでした。

 まず、立地が最悪。繁華街のど真ん中にあり、落ち着かないことこの上なし。しかも夏だというのに、館内は暖房をつけているかと思われるほどの異様な暑さ!通気性か、配管か、建物の構造自体に問題があるらしく、不快この上ない熱気がこもっていました。
 しかも部屋が極端に狭くて暑苦しい!床のじゅうたんが汚い!冷房がない!おまけに窓には網戸もない!しかたなく窓を全開にしてもさっぱり涼しくならず、暗くなると虫がばんばん飛び込んできます。その上、目の前の雑居ビルからすさまじいカラオケのバカ声が、8時ごろから午前3時ごろまで、途切れることなくガンガン響いてきます。しかも繁華街特有の生ゴミの悪臭が窓から入り込んできます。初日はほとんど一睡もできず、体じゅうを虫に刺され、最悪の体調となりました。(次の日はドラッグストアで耳栓を買ってきて、なんとか数時間は眠ることができましたが、虫刺されの箇所はさらに増えました)

 金のない宿では、冷房をつけられないのは理解できます。冷涼な北海道、ましてや夏が極端に短い稚内ですから、なおのことです。しかし、客室の窓に網戸すらつけないのはあまりにもひどすぎます。「真夏でも窓を開けるな!」と言っているのと同じことです。  (ハズレに当たったビジネスマン)

____
posted by elly at 17:04| Comment(1) | TrackBack(0) | ビジネスホテル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。